美容師の世界には、大きく5つのステージが存在します。

1つ目は「アシスタント」です。美容師になるためには、美容師国家資格を取得する必要がありますが、それだけではまだお客様の髪を切ることはできません。アシスタントは、美容師の下で仕事をしながら実践的な技術を学んでいく時期です。アシスタントは美容師キャリアのスタート地点であり、将来の成長と収入アップを目指すために努力していきます。

2つ目は「スタイリスト」です。アシスタント時代にシャンプー・カット・カラーなどのテストに合格することで、スタイリストになることがができます。スタイリストになると、お客様の髪をカットからヘアセットまで、一人で担当することができるようになります。指名を受けることも可能です。スタイリストになることで収入も上がります。

3つ目は「トップスタイリスト」です。トップスタイリストは、スタイリストの中でも特に技術やセンスに優れ、経験も豊富な人たちのことを指します。トップスタイリストになるためには、努力と実績が必要です。美容師業界は能力が重視されます。トップスタイリストは憧れの存在であり、勤めているヘアサロンだけでなく、芸能人のヘアスタイルを手がけたり、美容学校で講師を務めたりすることもあります。収入もスタイリスト時代よりも大幅に上がり、月収50万円以上を得ることも
可能です。

4つ目は「サロンディレクター」です。サロンディレクターは、勤めているヘアサロン内外で評判が高く、予約が取りづらくなるほどの人気を持っています。このランクになると、カリスマ美容師と呼ばれる存在となります。サロンディレクターになると、さらに収入も上がっていきます。

最後の5つ目のランクは「アートディレクター」です。アートディレクターは、ヘアサロンのオーナーや経営者と同等の立場にあります。お店のコンセプトやヘアスタイルの方向性を決定するなど、高度な技術と人気を持っています。多くの美容師から憧れの存在とされています。

美容師のキャリアは、アシスタントからスタイリスト、トップスタイリスト、サロンディレクター、そしてアートディレクターと上がっていきます。各キャリアでの技術と経験の積み重ねによって、美容師としての成長を目指すことができます。